実際に見る ことの大切さ
東日本大震災が起こった日、私は東北にいなかった。
岩手にいなかった。
いたとしても、何の役に立てたかわからないのに、
その痛みを知らないことに、後ろめたさや罪悪感を感じていたので、
岩手に戻り、仕事を始めた。
それだけど、数年すれば、やはり隣の芝が青く見え、
また、岩手ではないどこかへ行こうとしていた。
「もう十分じゃない?」
と自分に言っていた気がする。
けれど、どこにいたって、
自分が見て、感じて、そして何より考えること。
考えつづけて、求め続けて、発信しようとし続けること。
それが大切なんだと、最近思う。
今まで見てきたこと、
これから見るもの、
それらにきちんと目を向けていこうと思う。
表現したいのならば。